歯を失う原因の大半は、歯周病(歯ぐきの病気)によるものです。 歯や口は、噛むことにより消化を助けるだけでなく、話す、笑う、顔の自然な表情を保つなど、日常生活を営むために大切な働きをしています。
また、歯周病やむし歯は、肺炎や心臓の病気をはじめ全身の健康に影響を与えることがあるため、日頃のお口の管理が大切です。
生涯を通じて自分の歯で、おいしく食事ができたら最高ですね。 自分の歯や口の健康について見直すために、歯周疾患検診・早期治療を受けましょう。
近年、歯周病は口の中の細菌性プラ−クによる感染症であることが明らかとなってきました。
プラ−クは病原菌の固まりで、歯ぐきに炎症を起こして、歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる隙間を作ります。
このすき間ができると、さらに細菌類が繁殖し、やがては歯を支えている歯根膜線維を破壊し、さらに歯槽骨を溶かして、歯が抜け落ちてしまうのです。
治療には、歯周病の原因である細菌の数を減らすことが重要です。
そこで、細菌のすみかである歯石を除去することが必要になります。
通常は、スケーラーと呼ばれる器具で除去しますが、最近はある種のレーザー(エルビウムヤグレーザー)を用いて、歯石除去と殺菌を同時におこなうことで歯周病治療の効果が大幅に上がりました。